PERIODONTAL DISEASE

歯周病治療

歯周病は、痛みなどの自覚症状が少ないまま進行し、歯を失う大きな原因ともいわれる病気です。早めの発見と毎日のケア、歯科医院での定期的なお手入れで、10年後もご自身の歯で噛める毎日を守りましょう。

歯科衛生士が歯ぐきの状態を確認している様子

01歯周病とは

歯周病は、歯と歯ぐきのすき間(歯周ポケット)に入り込んだ細菌によって歯ぐきに炎症が起き、やがて歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けていく病気です。初期は歯ぐきだけに炎症がある「歯肉炎」ですが、進行すると「歯周炎」となり、最終的には歯がぐらついて抜けてしまうこともあります。

健康な歯ぐきと歯周病の歯ぐきの比較イラスト
健康な歯ぐき引き締まったピンク色で、骨もしっかり歯を支えています。 歯周病の歯ぐき赤く腫れて歯周ポケットが深くなり、骨が溶けて歯を支えられなくなります。

02最初は自覚症状がない歯周病

歯周病は「サイレント・ディジーズ(静かな病気)」とも呼ばれ、かなり進行するまで強い痛みが出ないことがほとんどです。日本の成人の多くが歯周病にかかっている、またはその予備軍といわれており、気づいたときには治療が難しい段階まで進んでいることも少なくありません。

「痛くないから大丈夫」は要注意です

少しでも気になる症状があれば、早めにご相談ください。早期であれば、治療の負担も少なくすみます。

03歯周病の症状 〜歯周病のサイン〜

  • サイン 1

    歯ぐきからの出血

    歯みがきのときに血が出るのは、歯ぐきに炎症が起きているサインです。健康な歯ぐきは、ふつうの歯みがきでは出血しません。

  • サイン 2

    歯のぐらつき

    歯を支える骨が溶けてくると、噛んだときなどに歯が揺れるようになります。かなり進行しているサインです。

  • サイン 3

    口臭

    歯周ポケットの中で増えた細菌がガスを出し、口臭の原因になります。ご家族に指摘されて気づく方もいます。

歯周病セルフチェック

  • 朝起きたとき、口の中がネバネバする
  • 歯みがきのとき、歯ぐきから血が出る
  • 歯ぐきが赤く腫れている・むずがゆい
  • 歯と歯の間に食べ物がはさまりやすくなった
  • 歯が長くなったように見える
  • 口臭が気になる
  • 硬いものが噛みにくい

ひとつでも当てはまる方は、歯周病の可能性があります。お気軽にご相談ください。

04歯周病の進行

  1. 歯肉炎のイラスト
    歯肉炎

    歯ぐきだけに炎症がある状態。赤く腫れ、歯みがきで出血します。正しいケアで改善が期待できます。

  2. 軽度歯周炎のイラスト
    軽度歯周炎

    歯周ポケットが深くなり、歯を支える骨が溶け始めます。

  3. 中等度歯周炎のイラスト
    中等度歯周炎

    骨の溶けが進み、歯が少しぐらつくことも。口臭も出やすくなります。

  4. 重度歯周炎のイラスト
    重度歯周炎

    骨の大部分が溶け、歯が大きく揺れます。抜歯が必要になることもあります。

05歯周病の原因

歯周病の直接の原因は、歯垢(プラーク)や歯石の中にすみつく細菌です。

歯垢(プラーク)

歯の表面に付く白くネバネバした汚れで、細菌のかたまりです。毎日の歯みがきで落とすことができますが、みがき残しがあると歯ぐきに炎症を起こします。

歯石

歯垢が唾液の成分と結びついて、石のように硬くなったものです。表面がざらざらして新たな歯垢が付きやすく、歯ブラシでは取れないため、歯科医院での除去が必要です。

喫煙、糖尿病、歯ぎしり・食いしばり、ストレスなども、歯周病を悪化させる要因になります。

06歯周病の検査・診断

  1. STEP 1

    X線検査

    レントゲンで、歯を支える骨がどのくらい溶けているかを確認します。必要に応じて歯科用CTでより詳しく調べます。

  2. STEP 2

    歯ぐきの出血・炎症

    歯ぐきの色や腫れ、出血の有無を見て、炎症の程度を調べます。

  3. STEP 3

    歯周ポケットの測定

    専用の器具で歯と歯ぐきのすき間の深さを測り、進行度を調べます。健康な歯ぐきでは1〜3mm程度です。

07治療方針

歯周病治療の基本は、お口の中の細菌を減らすことです。検査結果をもとに、患者さまに合った治療計画をご説明してから進めていきます。

歯科衛生士による歯みがき指導

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歯みがき指導(ブラッシング指導)

歯科医師・歯科衛生士が、お一人おひとりの歯並びやみがき癖に合わせて、歯ブラシの当て方やデンタルフロス・歯間ブラシの使い方をお伝えします。初期の歯肉炎であれば、正しい歯みがきで炎症がおさまることも期待できます。

専用の器具による歯石の除去

2

歯石の除去(スケーリング)

歯ブラシでは落とせない歯石を、専用の器具でていねいに取り除きます。歯周ポケットの奥にある歯石は、数回に分けて除去していきます。

3

定期的なメンテナンス

歯石は除去しても、3〜4か月ほどで再び付いてしまいます。治療が終わったあとも、3〜4か月ごとの定期検診とクリーニングで、歯周病の再発や進行を防ぎます。

08まとめ

歯周病の予防と治療の基本は、「毎日のご自身による歯みがき」と「歯科医院での歯石除去・クリーニング」の二本立てで、お口の中の細菌を減らすことです。

歯周病は一度進行すると元に戻すことが難しい病気ですが、早めに対処すれば進行を食い止めることができます。10年後に「通っていて良かった」と思っていただけるよう、私たちがしっかりサポートします。

歯ぐきの出血・腫れ・口臭が気になる方へ

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